Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
ぴかぴかするよる
ぴかぴかする夜
小川 未明
Lesen Sie ぴかぴかする夜 (ぴかぴかするよる) von 小川 未明 (おがわみめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 2.228 Zeichen · 5 Bildschirme
都会から、あまり遠く離れていないところに、一本の高い木が立っていました。
ある夏の日の暮れ方のこと、その木は、恐ろしさのために、ぶるぶると身ぶるいをしていました。木は、遠くの空で、雷の鳴る音をきいたからです。
小さな時分から、木は、雷の怖ろしいのをよく知っていました。風をよけて、自分をかばってくれた、あのやさしいおじさんの大木も、ある年の夏の晩方のこと、目もくらむばかりの、電といっしょに落ちた、雷のために、根もとのところまで裂かれてしまったのでした。そればかりでない、この広い野原のそこここに、どれほど多くの木が、雷のために、打たれて枯れてしまったことでしょう。
「あまり、大きく、高くならないうちが、安心だ。」といわれていましたのを、木は、思い出ました。
しかし、いま、この木は、いつしか、高く大きくなっていたのでした。それをどうすることもできませんでした。
木は、それがために、雷をおそれていました。そして、いま、遠方で鳴る雷の音をきくと、身ぶるいせずにはいられませんでした。
このとき、どこからともなく、湿っぽい風に送られてきたように、一羽のたかが飛んできて、木のいただきに止まりました。