Japanische Klassiker mit Furigana
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おおさかのあさ
ふるさと文学館 第三三巻 【大阪II】
安西 冬衛
Lesen Sie ふるさと文学館 第三三巻 【大阪II】 (おおさかのあさ) von 安西 冬衛 (あんざいふゆえ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 905 Zeichen · 3 Bildschirme
水の上
中央公会堂の赤煉瓦
緑青色の高裁のドーム
中洲の葉柳をかすめて
とび去る水中翼船の渦巻から
ムツとするような水苔の匂い。
ついさつきまで
ランチ・タイムを愉しんでいた
BGやホワイト・カラー達も
みんな今は引き揚げていつてしまい
あとには
濡れ手で銭勘定の
貸ボート屋ののどかな浮世哲学。
上げ潮にむつかしい家裏をみせた川魚料理の
昼もほのぐらい煤天井に
うららかな水かげろうの文
軒場に張り出した
巣箱のようなエア・コンの上に
かえりそびれた
新聞社の伝書鳩が
ちよこなんと一つ
そろそろ夕刊の
降版の時間だというのに。