Japanische Klassiker mit Furigana
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まなづるとダァリヤ
まなづるとダァリヤ
Lesen Sie まなづるとダァリヤ von Miyazawa Kenji (宮沢 賢治) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 2.848 Zeichen · 6 Bildschirme
くだものの畑の丘のいただきに、ひまはりぐらゐせいの高い、黄色なダァリヤの花が二本と、まだたけ高く、赤い大きな花をつけた一本のダァリヤの花がありました。
この赤いダァリヤは花の女王にならうと思ってゐました。
風が南からあばれて来て、木にも花にも大きな雨のつぶを叩きつけ、丘の小さな栗の木からさへ、青いいがや小枝をむしってけたたましく笑って行く中で、この立派な三木のダァリヤの花は、しづかにからだをゆすりながら、かへっていつもよりかゞやいて見えて居りました。
それから今度は北風又三郎が、今年はじめて笛のやうに青ぞらを叫んで過ぎた時、丘のふもとのやまならしの木はせはしくひらめき、果物畑の梨の実は落ちましたが、此のたけ高い三本のダァリヤは、ほんのわづか、きらびやかなわらひを揚げただけでした。
※
黄色な方の一本が、こゝろを南の青白い天末に投げながら、ひとりごとのやうに云ったのでした。
「お日さまは、今日はコバルト硝子の光のこなを、すこうしよけいにお播きなさるやうですわ。」
しみじみと友達の方を見ながら、もう一本の黄色なダァリヤが云ひました。