Japanische Klassiker mit Furigana
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みつばちのきたひ
みつばちのきた日
小川 未明
Lesen Sie みつばちのきた日 (みつばちのきたひ) von 小川 未明 (おがわみめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 3.774 Zeichen · 8 Bildschirme
」と、洋服を着た主人がいいました。
「かしこまりました。」と、植木屋は答えて帰ってゆきました。
雪割草は、あの温室から出たことを、すこしも悲しいとは、思いませんでしたけれど、ただ、あの、なつかしい桜草に別れたことが、名残惜しくて、ここにつれてこられる道すがらも、桜草の姿を目に思い浮かべては、涙ぐんでいたのでしたが、明日は、ふたたびいっしょになれると聞いて、うれしくてなりませんでした。
ちょうど、日が暮れかかるすこし前でした。一ぴきのみつばちがどこからか飛んできて、花の上に止まりました。そのみつばちはなんとなく、痛々しそうに見えました。
「ほんとうに、こんなかわいらしい花が、こんなところに咲いているとは知らなかった。」と、みつばちは、びっくりしたようにいいました。
「私は、今日ここへきたばかりです。」と、雪割草は答えました。
「長い、寒い冬の間、私は、花を探して歩いていました。けれど、まだ、あなたのように、美しい、小さな花を見ませんでした。私は、寒さのために体が弱っています。私のうすい羽は疲れています。私は、元気がありません。しかしこうして、太陽が暖かに照らしていますので、どんなにいまは気持ちがいいかしれません。