Japanische Klassiker mit Furigana
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みみずくつうしん
みみずく通信
Lesen Sie みみずく通信 (みみずくつうしん) von Dazai Osamu (太宰 治) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 5.850 Zeichen · 12 Bildschirme
どっちに流れているのか、わからぬほど、ゆっくりしています。どぶに似ています。水も濁って、不潔な感じであります。両岸には、必ず柳がならんで居ります。柳の木は、かなり大きく、銀座の柳よりは、ほんものに近い感じです。
「水清ければ魚住まずと言うが、」私は、次第にだらしない事をおしゃべりするようになりました。「こんなに水が汚くても、やっぱり住めないだろうね。」
「泥鰌がいるでしょう。」生徒の一人が答えました。
「泥鰌が? なんだ、洒落か。」柳の下の泥鰌という洒落のつもりだったのでしょうが、私は駄洒落を好まぬたちですし、それに若い生徒が、そんな駄洒落を多少でも得意になって言っているその心境を、腑甲斐なく思いました。
イタリヤ軒に着きました。ここは有名なところらしいのです。君も或いは、名前だけは聞いた事があるかも知れませんが、明治初年に何とかいうイタリヤ人が創った店なのだそうです。二階のホオルに、そのイタリヤ人が日本の紋服を着て収った大きな写真が飾られてあります。モラエスさんに似ています。なんでも、外国のサアカスの一団員として日本に来て、そのサアカスから捨てられ、発奮して新潟で洋食屋を開き大成功したのだとかいう話でした。