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Japanische Klassiker mit Furigana

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ものわかりよさ

ものわかりよさ

宮本 百合子

Lesen Sie ものわかりよさ von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 5.747 Zeichen · 12 Bildschirme

Aozora Bunko

ものわかりよさは、いつでも現在その人の生活する世間で通用している型どおりのものの上手なとりあわせを心得ているということである。善悪の判断のあり来りの型だの、表通りはそうでも、裏の小路はこうついていて、そこの歩きかたはこうこうという要領や、人間はあまりの真実はかえって嫌う臆病さをもっていること、嘘も方便ということ、労少くして功多きを賢しとするしきたり、それらをみんなわきまえていて、下品に流れず、さりとて実際からそれず、生活の棹をさしてゆく術を、ものわかりのよさ、というのである。

女であれば、世間並に娘時代の修業をつんだら、親の社会的な位置にもふさわしい結婚をおとなしくうけいれて、良人をよく満足させる努力の余力でいくらかは自分も楽しませ、良人の立身出世をよろこび、身分相当の家庭生活をやってゆく、そういうものがものわかりのいい女性であるとされている。良人のある程度までの浮気も、家庭生活が守られてゆけば、とものわかりよく、この程度のことは今の世の中では常識だからと地位から来るあれこれの利得に潔癖すぎもしない。そういうのも、やはりものわかりのわるい女には入らないのである。