Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
ゆうれいかしや
ゆうれい貸屋
山本 周五郎
Lesen Sie ゆうれい貸屋 (ゆうれいかしや) von 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 21.320 Zeichen · 42 Bildschirme
八 元におさまる般若心経
「大丈夫だったら、あの人は朝までは帰って来やしないわよ、ねえン、そんなに薄情にしないでぎゅっと抱いてようン、あの人どんなだか知らないけど、あたしのは万人に一人の別誂らえよ、さあおとなしくして、これをこう、ねえン」
「ひひひ、よしてくれ、ふふふ、擽ぐってえ、へへへへ、待ってくれ」
身もだえをして、絡み合っているところへ、その二人の眼前へ、なんと、当のお染ゆう女がおどろおどろと現われた。
「あっお染、お、おめえ……」
弥六は、仰天して叫んだ。浮気娘の幽霊は、よっぽと驚いたとみえ、ひと光り青く光ったと思うと、
「お姐さん、味をみさせて貰いましたよ」と、当てつけのようなことを云って、消えてしまった。
八 元におさまる般若心経
「おまえさん、とうとうやったね」お染さんは、静ウかな、そして骨まで凍るような声で、弥六の顔をこう覗きこみながら云った。
「あたしゃ見たよ、この眼でね、ちゃんと見たよ」
「ち、ち、違う、違うんだ、と、とんでもねえ、あれあでたらめだ、嘘っぱちだ」
「あたしのことを、おばあさんだってね、おまえを尻に敷いているってね、とり殺されたらあの娘と夫婦になるってね、おーまーえさーん」