Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

ろうそくとかいがら

ろうそくと貝がら

小川 未明

Lesen Sie ろうそくと貝がら (ろうそくとかいがら) von 小川 未明 (おがわみめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 2.502 Zeichen · 5 Bildschirme

Aozora Bunko

二

窓を開けると、かなたに青い海が見えました。静かに、海のかなたが、赤く夕焼けがして暮れてゆくときもあります。また、灰色に曇ったまま暮れてゆくときもあります。またあるときは、風が吹いて、海の上があわだって見えるときもありました。

月のいい晩には、往来する船も、なんとなく安全に思われますが、海が怒って、真っ暗な、波音のすさまじいときには、どんなに航海をする船は難儀をしたかしれません。

そんなとき、娘はきっと父親のことを思い出すのでありました。もし父親が、こんな嵐の強い晩に、海をこいで帰ってこられたなら、方角もわからないので、どんなにか難儀をなされるだろうと、こう考えると、娘はもはや、じっとしていることができませんでした。立ち上がって、窓からいっしんに沖の方を見つめていました。

二

父親の行方がわからなくなってから、二人は、毎晩仏壇に燈火をあげて拝みました。

「お母さん、外はたいへんな風ですね。お父さんが、今夜あたり帰っておいでなさるなら、沖は荒れて真っ暗でどんなにお困りでしょうね。」と、娘はいいました。

「そんなことはないよ。こんな晩にどうしてお父さんが、あの船で帰っておいでなさるものか。