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Japanische Klassiker mit Furigana

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ガラマサどん

ガラマサどん

佐々木 邦

Lesen Sie ガラマサどん von 佐々木 邦 (ささきくに) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 99.079 Zeichen · 202 Bildschirme

Aozora Bunko

「いや、僕にばかり無理なことを言う。先刻なんかもひどいじゃないか? 『君はアベコベだね。会社の株の下るのと我輩の血圧の上るのを喜んでいる』と話の内容も聞かないで、頭ごなしだからね」

「今日は朝から少し来ていたんだよ。お天気の加減が幾らかあるらしい」

「天候の責任を負うんじゃ秘書も立ち行かない。この間のも大将が目に見えて無理だよ」

「何の口だい?」

「園遊会の前の日さ。お天気にしたいものだというから、『はあ』と答えたんだ。当り前じゃないか? ねえ君」

「無論社長が無理さ」

「それを大将は機転が利かないと言う。天気にしたいと言ったら直ぐに気象台へ電話をかけるものだと来た。然うは頭が働かないよ」

「しかしもう一つ序に『はい』と答えれば宜かったのに」

「そこは一寸の虫にも五分の魂があるから、つい『気象台へ電話をかければお天気にしてくれますか?』とやってしまった。僕はあゝいう時にはもう何うなっても宜いと思っているんだ」

「正面衝突は損だよ」

「しかし忌々しいからね」

「大将も無理は分っているんだ。後から奥さんやお子さんのことを訊いたりして、御機嫌を取ったじゃないか?」

「あれが常套手段さ。