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Japanische Klassiker mit Furigana

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ガラマサどん

ガラマサどん

佐々木 邦

Lesen Sie ガラマサどん von 佐々木 邦 (ささきくに) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 99.079 Zeichen · 202 Bildschirme

Aozora Bunko

今朝はこの第二項に打っつかったんだよ」

「こんな筋書を持っているなら、教えてくれゝば宜かったのに」

「いや、これはつい四五日前に手に入れたんだ。大将が頑張っているところで見せられる代物じゃないから、大切を取ってつい失敬していた」

「それなら仕方がない。しかし血圧々々って、そんなに重大なものかね? 結婚の次だぜ」

「豪くなると血圧を問題にする。この頃の流行さ」

「然ういえばお互は平気だね。僕なんか幾らあるか知らないでいる」

「社長のような地位になると、不可能なことを希望する。金はある。勲章は貰う。自由は利く。百事意の如しだ。そこで何か一つ不如意なことがないと気が紛れないんだ」

と私は解釈を加えた。

「馬鹿を言っている」

「いや、本当だよ。それには血圧が持って来いさ。血圧ってものは年を取れば上るに定っているんだ。それを下げようとするんだから、何うしたって意の如く行かない。丁度好い退屈凌ぎになる。ブルジョアの道楽さ。赤石さんでも末次さんでも丸山さんでも皆見給え。重役連中は一人残らず血圧を心配している」

「血圧の次は自叙伝か? 此奴も不如意だろう。凡人を偉人のように書かせるんだから」