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Japanische Klassiker mit Furigana

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クねずみ

クねずみ

宮沢 賢治

Lesen Sie クねずみ von Miyazawa Kenji (宮沢 賢治) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 5.599 Zeichen · 12 Bildschirme

Aozora Bunko

クという名前のねずみがありました。たいへん高慢でそれにそねみ深くって、自分をねずみの仲間の一番の学者と思っていました。ほかのねずみが何か生意気なことを言うとエヘンエヘンと言うのが癖でした。

クねずみのうちへ、ある日、友だちのタねずみがやって来ました。

さてタねずみはクねずみに言いました。

「今日は、クさん。いいお天気です。」

「いいお天気です。何かいいものを見つけましたか。」

「いいえ。どうも不景気ですね。どうでしょう。これからの景気は。」

「さあ、あなたはどう思いますか。」

「そうですね。しかしだんだんよくなるのじゃないでしょうか。オウベイのキンユウはしだいにヒッパクをテイしたそう……。」

「エヘン、エヘン。」いきなりクねずみが大きなせきばらいをしましたので、タねずみはびっくりして飛びあがりました。クねずみは横を向いたまま、ひげを一つぴんとひねって、それから口の中で、

「ヘイ、それから。」と言いました。

タねずみはやっと安心してまたおひざに手を置いてすわりました。

クねずみもやっとまっすぐを向いて言いました。

「先ころの地震にはおどろきましたね。」

「全くです。