Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

ジロリのおんな

ジロリの女

坂口 安吾

Lesen Sie ジロリの女 (ジロリのおんな) von Sakaguchi Ango (坂口 安吾) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 51.597 Zeichen · 102 Bildschirme

Aozora Bunko

こういう悪漢は私の肚が忽ち分る筈であるが、そうとは色にもださず、それはいゝね、僕も気がゝりで、ジッとしていられない気持のところだから、その一行に加えてくれ、費用は自弁だと言う。むろんヤス子が狙いなのである。

私もこうなればイマイマしい。その肚ならば、こっちもママヨ、当って砕けろと、悪度胸をきめて、何食わぬ顔、衣子を訪ねた。

「実は奥さん、ウチの社で、箱根伊豆方面へ三泊の慰安旅行をやることになったんですが、これを機会に、先々で、お嬢さんの消息も調べてみようと思っています。ところがですなア。大浦博士がこれを耳にして、ちょうどよい都合だから、自分も一行に加えてくれ、という。便宜があったら捜査にでたいと内々思っていたところだと仰有るわけです。尤も、なんです、ちょうどよい都合だって、便宜がなきゃ探さない、便宜てえのは変ですなア。探したきゃア、さっそく御一人おでかけとあればよさそうなものですよ。然し、まア、それは、なんです。ところで、いかゞですか。いっそのこと、奥さんも、これこそ便宜というものでしょうから、一しょに、いらっしゃいませんか」

と、しらっぱくれて、言った。