Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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ソヴェトどうめいのさんがつようか

ソヴェト同盟の三月八日

宮本 百合子

Lesen Sie ソヴェト同盟の三月八日 (ソヴェトどうめいのさんがつようか) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 4.226 Zeichen · 9 Bildschirme

Aozora Bunko

「労働宮」のわきを電車がまわるとき、ニーナはなんとも云えないよろこびで、三月八日と大きく輝いている赤色イルミネーションを眺めた。赤い光りはボーと屋根の雪までてりかえしている。

電車の乗合も、どっかのクラブか芝居へ出かけるらしい労働婦人たちが多い。今夜は国際婦人デーだ。ソヴェト同盟じゅうの労働者クラブが、演説、音楽、ダンス、芝居と、それぞれ趣向をこらして、記念の一晩を有益に愉快にすごす仕度をととのえているのである。

ニーナとナターシャとは、期待で眼を輝やかせながら、クラブの戸をあけて入って行った。今夜このクラブでは特別ポーランドからソヴェト同盟へにげて来た婦人闘士と、モンゴリアからの婦人代表が、話をすることになっている。

演説のはじまるまで二人はぐるぐる大きいクラブの中をあっちこっちと散歩した。

音楽サークル室からは、今夜の余興のマンドリン合奏の稽古をやっている音が洩れる。

戸のところに誰か立ち番していて、外からあけようとすると、

「一寸だめだよ! 何用?」

と、一々きいているのは、演劇サークル員たちがぎっしりつまって、ヒソヒソと大熱心に、これもまた何かアッと云わせる趣向最中らしい室だ。