Japanische Klassiker mit Furigana
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ドミノのおつげ
ドミノのお告げ
久坂 葉子
Lesen Sie ドミノのお告げ (ドミノのおつげ) von 久坂 葉子 (くさかようこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 20.713 Zeichen · 42 Bildschirme
私は主人の福相に、ふと八卦をみてもらわなきゃと思って立ち上りました。時計をみると十時半、これから、時計や貴金属をあつかっている心やすい堀川さんの店へ行って、よくあたるという、三宮の八卦へ行って、家へかえったら丁度、東さんが来る頃だろう、と道をあるくのもせわしく、にぎやかな表通りの堀川さんのところへ行きました。主人が不在で技術師が時計をなおしておりました。
「銀を買ってほしいのですけど」
「買いますよ」
「今幾らしますの」
「さあ物によって、品はなんですか」
「盃など」
「十八円から二十一二円のところでしょうな。一匁が」
「そんなにやすいの」
「今さがってますからね、でも毎日ちがいますから、とにかく御損はさせませんよ。品物をみた上で主人とも相談せにゃなりませんから」
「そうね、とにかく品物を明日持って来ますから、確かな物にちがいないけど」
「お嬢さん、他でもきいてみて下さい。他の云った値が家より高けりゃ、その価にしますし……。主人に内緒ですけど、造幣局へ持って行ってでしたら一番高くうれますよ。我々も結局造幣局へ持って行くんですから、その代り、一週間はかかるでしょうし、大阪へ行く電車賃やなんやかやいれたらわずかのちがいですけどね」