Japanische Klassiker mit Furigana
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ドン・バスたんこうくの「ろうどうきゅう」
ドン・バス炭坑区の「労働宮」
宮本 百合子
Lesen Sie ドン・バス炭坑区の「労働宮」 (ドン・バスたんこうくの「ろうどうきゅう」) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 7.935 Zeichen · 16 Bildschirme
とか、日本の「大衆の幸福の鍵満州国」という風な太鼓をたたいているから、失業させられ、食う道を求めて焦っている労働者たちは到頭心を動かされた。僅かの旅費の補助を土台とし遠い満州国へ移住するのだからと家財道具をも売り払って、女房子供を引きつれ数百人が一団となって幸福を求め旅立って行った。
長春は新京と名を改め、今は「満州国」の首府である。着いて見て、北九州の労働者達は拳を握って口惜しがった。会社と県当局とに、一杯くわされたことがわかった。「満州国」の役人は職業の世話をしてくれないばかりか、テンから邪魔者扱いである。「こっちにはお前らよりもっとやすい賃銀で働く中国の労働者がいくらでもいるから用はない」そう云って放り出された、とり合ってくれぬ。
「満州国」がわれわれ大衆の暮しをよくする役に立つというようなブルジョア・地主政府の云い草は嘘である。中国を植民地として、中国の労働者を一層やすい賃銀で搾り、ブルジョア・地主が大衆を抑圧する力を強めようとしているばかりである。そういう事実が労働者たちに分った。人間なみの生活を求めて行った「満州国」でも労働者が得たものは「飢餓」