Japanische Klassiker mit Furigana
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ハイカラこう
ハイカラ考
木村 荘八
Lesen Sie ハイカラ考 (ハイカラこう) von 木村 荘八 (きむらしょうはち) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 7.649 Zeichen · 16 Bildschirme
」ところがそれが知事様だと隣席のものに教えられて「我輩ガ考ヘニハ此失敬老人ガヨモヤ大久保公デハ有ルマイ。」公はやはり今席にはいないのであろう。もし万一にもこの猟服の髭翁が公なりとすれば、公は公儀お目附大目附の役も勤めた人であるから、これには余程の深い所存あっての服装だろう、――と大いにヒヤかしてある。
思うに一翁は「洋服」ならば洋風儀式には何でもよかろうというわけで、半ズボンか何かで乗り込んだものだったろうが、一方、この翁・刀剣翁をして、出鱈目であろうと何であろうとも「洋装」させたものが、また時勢であったろう。
さきに誌したように、横浜から「洋物」は来るとは云っても、いずれもデキの、向うの品ものがそのままこっちへ渡るというだけの、帽子、服の類のことであるから、少し手が短かいとか、足が長いとかいう位の寸法違いは、洋服を着ようともある新人にとって当時あたり前の、辛抱しなければならないことで、渋沢さんは或る時、或る外国使臣の宴会へ行ったそうだが、他のものはそれぞれ招じられて席へつくのに、いつまで経っても自分を案内してくれないという。その時渋沢さんの一着していた洋服が、急いで買いこしらえた、コックや給仕の着る服装だったということである。