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Japanische Klassiker mit Furigana

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パルチザン・ウォルコフ

パルチザン・ウォルコフ

黒島 伝治

Lesen Sie パルチザン・ウォルコフ von 黒島 伝治 (くろしまでんじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 15.366 Zeichen · 31 Bildschirme

Aozora Bunko

、無帽の老人の群れが、村に蠢き、右往左往しているのを眺めていた。カーキ色の方は、手あたり次第に、扉を叩き壊し、柱を押し倒した。逃げて行く百姓の背を、うしろから銃床で殴りつける者がある。剣で突く者がある。煮え湯をあびせられたような悲鳴が聞えて来た。

「あァ、あァ、あァ。」語学校を出て間がない、若い通訳は、刺すような痛みでも感じたかのように、左右の手を握りしめて叫んだ。「女を殺している。若い女を突き殺してる!――大隊長殿あんなことをしてもいいんですか!」

でぶでぶ腹の大隊長の顔には、答えの代りに、冷笑が浮んだばかりだった。

谷間や、向うの傾斜面には、茶色の鬚を持っている男が、こっちでパッと発火の煙が上ると同時に、バタバタ倒れた。

「今度は誰れが倒れるだろう……女か、子供か?――それともこっちのカーキ色の軍服だろうか!」

通訳は子供のようにおどおどしながら、村の方を見ていた。――銃声は、一つまた一つ、またまた一つと、つづけてパチパチ鳴りひびいた。

大隊長と、将校は、野球の見物でもするように、面白そうに緊張していた。

ユフカは、外国の軍隊を襲撃したパルチザンが逃げこんで百姓に化けるので有名だった。