Japanische Klassiker mit Furigana
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ペーチャのはなし
ペーチャの話
宮本 百合子
Lesen Sie ペーチャの話 (ペーチャのはなし) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 2.392 Zeichen · 5 Bildschirme
「だってお前さん、お前さんの考えが間違ってるんだもの……レスコフにだまされるのはいやだよ、サヴェートはこれまでだって農民の暮しが楽になるようにと考えてくれたんだもの……」
ペーチャは、おっかさんを擲ろうとするおやじの手へぶら下って叫んだ。
「とっちゃん! 考えれヨウ! 集団農場の方がみんなの為にいいんだから、ヨウ!」
「小僧奴! 出てうせろ!」
だが出てうせたのはペーチャではなかった。おやじだ。おやじはレスコフの家へ行って、もう家へかえらなかった。
おっかさんとペーチャとは、仕方がないから二人ぎりで実に忙しく集団農場のために働いた。ペーチャは集団農場のピオニェール・クラブのために汗を流して壁新聞を書いたりした。
が、困ったことが出来て来た。おっかさんがだんだんショゲて来たことだ。おとっさんと別にいるのが辛くなって来たらしい。
或る晩、おっかさんがペーチャの勉強しているわきで泣いていたと思ったら、次の朝ペーチャが目をさました時、家のどこにもおっかさんの姿が見えない。ペーチャはテーブルの上に、下手くそな字で書いてある置手紙を見つけた。
「可愛いペーチャ! かんべんしてくれなさい。