Japanische Klassiker mit Furigana
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ボールのゆくえ
ボールの行方
小川 未明
Lesen Sie ボールの行方 (ボールのゆくえ) von 小川 未明 (おがわみめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 3.665 Zeichen · 8 Bildschirme
正ちゃんは、いまに野球のピッチャーになるといっています。それで、ボールをなげて遊ぶのが大すきですが、よくボールをなくしました。
「お母さん、ボールをなくしたから、買っておくれよ。」と、学校へいこうとしてランドセルをかたにかけながら、いいました。
「また、なくしたのですか。二、三日前に買ったばかりじゃありませんか。」
「僕、ボールがないとさびしいんだもの。」
「いいえ、そう毎日、ボールばかり買ってあげられません。」と、お母さんはおっしゃいました。
「ねえ、お母さん、もうなくなさないから。こんどから、きっとなくなさないから。」
「なくなさないと、なんどいいましたか。ものを粗末にするからですよ。」
「粗末になんかしないよ。だって、どっかへいってしまうんだもの。」
「おとなりの誠さんなんか、おちついていらっしゃるから、おまえみたいに、そうものをおなくしになりませんよ。」と、お母さんは、となりの誠くんのことをほめられました。
「誠くんだって、なくすやい。昨日、上ぐつを片っぽおとしてきて、お母さんにしかられていたから。」と、正ちゃんはいいました。
「じゃ、今日は買ってあげますから、名まえを書いておきなさい。