Japanische Klassiker mit Furigana
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ボールのゆくえ
ボールの行方
小川 未明
Lesen Sie ボールの行方 (ボールのゆくえ) von 小川 未明 (おがわみめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 3.665 Zeichen · 8 Bildschirme
太郎さんのたまは、いちばん強いのです。つぎが、正ちゃんのたまです。誠さんのは弱くてそれたりするので、
「もっといいたまをお出しよ。」と、太郎さんがいいました。
このとき、向こうで三人のまり投げを見ていた少年が、
「僕もなかまに入れてくれない?」と、いいました。
正ちゃんは、太郎さんと誠さんに、
「いいだろう?」と、ききました。
「ああ、いいよ。」
そこで、四人はかわるがわるキャッチボールをしました。少年のたまはなかなか強いので、正ちゃんや誠さんは、たびたび受けそこないました。
「君のたまは、すごいんだね。」と、正ちゃんが感心すると、少年はもっともっと強いたまを出そうとしました。
そのうちに悪いたまを出したので、ボールはとおくへころがっていって、みんながそのあとを追いかけてさがしたけれど、わからなくなりました。
「あんな悪いたまを出すんだもの。」と、太郎さんがいいました。
少年は顔を赤くして、
「僕、弁償してあげるよ。」と、いいました。
「君、あやまったらいいだろう。」と、誠さんがいいました。
「僕、なくしてすまないと思うよ。だけど、お金を持っているから、買ってかえすよ。