Japanische Klassiker mit Furigana
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マクシム・ゴーリキイのひとおよびげいじゅつ
マクシム・ゴーリキイの人及び芸術
宮本 百合子
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N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 15.075 Zeichen · 30 Bildschirme
のうちにいきいきと描いている。
八歳になると、ゴーリキイの「人々の中」での生活がはじまった。祖父は彼を靴屋の小僧にやった。熱湯でやけどをしたゴーリキイが二ヵ月で暇を出されて来ると、次は製図工へ見習にやられた。そこで一年辛棒した。生活はあまり辛い。逃げ出して、ヴォルガ河通いの船へ皿洗いとして乗組んだ。
月二ルーブリで、朝六時から夜中までぶっ通しに働かせられる合間、小学を五ヵ月行ったきりのゴーリキイは次第に本を読むことを覚え、プーシュキン、ディッケンズ、スコットなどを愛読するようになった。料理番スムールイが、ゴーリキイに目をかけ口癖のように云った。
「本を読みな。わからなかったら七度読みな。七度でわからなかったら十二回読むんだ!」そして、肥った獣のようにうめいて深い物思いに沈み、荒っぽくどなった。
「そうだ! お前には智慧があるんだ。こんなところは出て暮せ」ゴーリキイは、生涯の中に出会った四人の人生についての教師の一人として、このスムールイをあげている。スムールイは、一度ならずその嘘のような腕力をふるって水夫や火夫の破廉恥で卑劣ないたずらから少年ペシコフをまもったのであった。