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Japanische Klassiker mit Furigana

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マクシム・ゴーリキイのでんき

マクシム・ゴーリキイの伝記

宮本 百合子

Lesen Sie マクシム・ゴーリキイの伝記 (マクシム・ゴーリキイのでんき) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 60.543 Zeichen · 120 Bildschirme

Aozora Bunko

カザン大学はゴーリキイのような若者に官費をくれる。五年も経てば、ゴーリキイはきっと「学者」になれるというのである。

現実生活から読書からの印象と、目覚め発育を意識する知性の渾沌で苦しんでいたゴーリキイにとって、エフレイノフのこれ等の言葉が強い刺戟を与えたのはまことに自然である。彼はこの時、ヴォルガ通いの汽船の上で、皿洗い小僧をしていた自分に云った料理人スムールイの言葉をも記憶の中に思い起したことであろう。スムールイも繰返し云った。「お前には智慧がある。ここはお前のいるところでない。出て行って暮せ!」又「俺に金があったら勉強させてやるんだがなあ……」

何とかしてカザン大学に入る。――

ところが、カザンへ着いてゴーリキイがそこに見出したのは大学への道ではなくて、早速の飢餓であった。善良なエフレイノフと更に勉強だけに没頭している弟とには、貧しい恩給暮しの母親が、どんなからくりをして、息子二人と、どこの誰ともはっきりしない体の大きい、粗野な若者を食わしているのか一向に分らない。が、ゴーリキイは最初の日から母親の面している困難を一目で見透した。ゴーリキイには、この母親がどんなに気を張り智慧をしぼってその日その日三人の健康な若者の胃をなだめているかということがわかり「一片のパンさえも石となって」