Japanische Klassiker mit Furigana
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ワーニカとターニャ
ワーニカとターニャ
宮本 百合子
Lesen Sie ワーニカとターニャ von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 2.685 Zeichen · 6 Bildschirme
――ワーニカは批判能力がないんだ。
チリチリこまかにちぢれた髪のイリーナが、賢い皮肉な笑顔で云った。
――ターニャの話したことは、もう陳腐な古くさいことよ。誰だって知ってる!
――俺はイリーナを支持するよ。
――何ガーガー云うのさ。
のどまで、灰色のスウェーターをきっちり着こんだマルーシャが一段高い声で云った。
――これは規律の問題より、むしろ空間の問題さ!
マルーシャは、みんなより年上だ。寄宿舎で、彼女は一室貰い、結婚してガリツェルという、やっぱり経・法の学生と暮してる。
――そうだ! 断然空間の問題さ!
誰か、うしろから大きな声で云った。
――我々が一室に二十人いるとき、或るものはたった二人でそこを占領してるという事実は、空間の問題を呈出するよ。
彼等は笑いながら、ぞろぞろ二階の教室へのぼってった。教授はまだ出て来ない。喋ってると、
――一寸、しずかにして下さい!
席から立ち上って、ナデージュダが云った。
――私は壁新聞の責任者として云いますが、この頃、何故だかみんなの投書がへりました。どうか奮って投書して下さい。
――氷滑りで時間がないんだ。