Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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ひとつぼかん

一坪館

海野 十三

Lesen Sie 一坪館 (ひとつぼかん) von 海野 十三 (うんのじゅうざ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 27.902 Zeichen · 56 Bildschirme

Aozora Bunko

そして車のうしろにのせてあったカンバスの中に、ぎっしりつめこんだ。

「さあ、このお花の代金は誰に支払ったらいいんだろうなあ……はははは、れんげ草だから、これはタダでいいんだ」

源一はゆかいになって、花をつんだ車にのって、再び銀座にむかった。

一株五十銭

源一は、銀座の焼跡にもどると、さっそくれんげ草を売りはじめた。

「きれいな草花が、やすいやすい。両手にいっぱいでたった五十銭です」

れんげ草の根を、土とともに新聞紙でうまくくるんで、わらではちまきをしたものが、一かぶ五十銭で売り出されたのだ。このねだんをきめるまでに、源一はながいこと考えた。

はじめは十銭にしようかと思った。なにしろ多摩川堤に行けば、いくらとってもただなんだから、十銭でも高いといえる。

しかし、あそこまでオート三輪車をとばすためには、ガソリン代もいるし、タイヤのパンク修理代もみこまなくてはならない。

れんげ草を掘るためのシャベルを買うこと、草花を枯れないように水をかけてやらねばならないが、それに使うじょうろも買わなければならない。

手にはいるなら、小さいすきや、きのはちを買いこみたい。