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Japanische Klassiker mit Furigana

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なのかななよ

七日七夜

山本 周五郎

Lesen Sie 七日七夜 (なのかななよ) von 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 17.818 Zeichen · 36 Bildschirme

Aozora Bunko

などとまじめに名乗ったのを覚えている。

だがどのくらい経ってからか、ひょいと見ると、二人の席には違う客がいた。次いで他の客と入れ替り、それがまたべつの顔に変った。

――佐兵衛と徳治がいなくなった。

彼は非常な孤独と寂しさにおそわれた。二人に戻って貰いたかった、二人にいて貰わなければ、なにかとんでもない事が起りそうな気がした。それで昌平は頼んだ。

――あの二人を呼んで来て呉れ。

自分ではそのつもりであるが、実際はそうではなかった。彼の酔は程度を越し、そのために頭はまた空転し始めていた。

――ざまあみろ、この卑しい虫けら共。

彼はそう喚きだしたのである。(もっと多くの殆ど罵詈雑言)それが誰に対する叫びだったかは云うまでもない。しかしそこにいる人たちは事情を知らなかった。もっと悪いことには晩飯どきは疾うに終り、客は殆ど飲む一方の常連になっていた。

「ふざけたことうぬかすな、やいさんぴん、喧嘩なら相手になってやる、表てへ出ろ」

「さんぴんとはなんだ」昌平はどなり返した、「――きさまたちはまだ人を馬鹿にするか、まだ馬鹿にし足りないのか」

彼は立った。相手はすぐ眼の前にいた、まだ若い半纒着の男で、頭の上にちょんと(人を嘲弄するような恰好で)向う鉢巻をし、紅鮭色の顔色で、こっちをまともに睨んでいた。