Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
ななじゅうぶんかのとし
七重文化の都市
野上 豊一郎
Lesen Sie 七重文化の都市 (ななじゅうぶんかのとし) von 野上 豊一郎 (のがみとよいちろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 13.586 Zeichen · 27 Bildschirme
その瞬間、観測者の眼鏡に火星の上るのが見られた。それでカヒラと新都市は命名されたが、アラビア人の伝説で火星は不吉の兆とされていた。けれども同時に火星は軍神(ローマのマルス)でもあり、勝利者を意味するということに故事つけて、カヒラは以後「勝利の町」として理解されるようになった。
近世に入ってカヒラは再びトルコ帝国の支配下に属したが、ナポレオンの指揮するフランス軍の侵入のためにそれを抛棄しなければならなくなり、その機会を利用してモハメド・アリが奮起し、またアラビア人が主体となって、古いモスクを修覆し、新しいモスクを建立し、都市に近代的設備を施して今日のカイロを造り上げた。カイロ Cairo はカヒラのヨーロッパ語化である。町の名がヨーロッパ化したと共に、都市その物の実質もヨーロッパ化したのは、フランスとイギリスの勢力がエジプトを動かすようになった結果で、それがカイロの現状である。
そんな風にして、カイロは五千五百年間に複雑な変遷を経験したのであるが、それを大まかに区劃すると七通りの変遷をしたことになる。初めは(一)古代エジプト王朝発祥の地としてメムフィスの名で長い間知られ、次に、エジプト王朝没落後(二)バビロンの名でローマ帝政時代の遺跡を留め、初期キリスト教の流布に貢献するところが多かった。