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Japanische Klassiker mit Furigana

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さんにんのそうまだいさく

三人の相馬大作

直木 三十五

Lesen Sie 三人の相馬大作 (さんにんのそうまだいさく) von 直木 三十五 (なおきさんじゅうご) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 32.603 Zeichen · 66 Bildschirme

Aozora Bunko

あの百姓共の殺気の立ち方は?――俺は、袋叩きに逢って、簀巻きにされるかと思った。それに、又、あの大胆な大作の振舞は――津軽公を殺して、姿を変えてのこのこと、村の真中へ出てくるとは――いくら、村人が同情していても、人の心は計られんのに――そして、その大作が、村の人へ、よせよせ、生殺は天にある、越中守のように厳重警固していても、討たれる時には討たれる、こうしても、討てん時には、討てん、のう、そこのお役人、と笑った時には、腹の底から、冷たいものが湧いてきたが――俺は、ほうほうの体で、宿を出たが――俺には、到底、あいつは討てぬ、といって、このまま、のめのめと江戸へは立戻れぬ。江戸では、越中守を討ったから、また、大評判であろうが、その中へ、戻ることは、俺が恥を掻きに戻るようなものだ。

右源太は、行手からくる旅人の足、追抜いて行く馬の脚を、夢のように感じながら

(所で、旅銀だ)

と、腹巻の上から、手を当ててみた。

(未だ、大丈夫らしいが、然し、十分ともいえぬ。こいつが無くなっても、大作が討取れなかったら?)

右源太は、この辺から奥へ行くと、だんだん大作への人気が高くなって行くのを知っていたが、江戸へ戻ることは、流石に出来なかった。