Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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さんじゅうねんごのせかい

三十年後の世界

海野 十三

Lesen Sie 三十年後の世界 (さんじゅうねんごのせかい) von 海野 十三 (うんのじゅうざ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 68.140 Zeichen · 137 Bildschirme

Aozora Bunko

ここにはまたもっと大きい噴火口が集っている。

「さっきのと、ちがう別の偵察ロケットのテレビジョンに切りかえられたんだ。今うつっているのは月の南東部だ。まん中へんに見える細長い噴火口がシッカルトだ。直径が二百五十キロもある。壁の一番高いところは二千七百メートル。大きいだろう」

「すごいですね」

白く光る月面を見ていると、なんだか身体がこまかくふるえてくるようだ。

「そのずっと左の方に有名なティヒヨ山が見える。高さは五千七百メートル。四方八方へ輝条というものが走っているのが見える」

「ぼくたちは、どこへ着陸するのですか」

「予定では、『雲の海』のあたりだ。そうだ、雲の海は、いま画面のまん中あたりの下の方にある。つまりティヒヨ山から北東の方向へ行ったところにある」

「すごいですね」

「こわくなりゃしない? こわければ上陸しないで、本艇に残っていていいんだよ」

「いいえ、ぼくはだんぜん上陸します。でないと月世界まで来た意味がありませんもの」

ついに着陸

偵察ロケットはだんだん高度を低くし、月面に近づいていった。そしてていねいにいく度もいく度も同じ地域の上空をとんだ。