Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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さんじゅうねんごのとうきょう

三十年後の東京

海野 十三

Lesen Sie 三十年後の東京 (さんじゅうねんごのとうきょう) von 海野 十三 (うんのじゅうざ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 13.731 Zeichen · 28 Bildschirme

Aozora Bunko

またそのとなりはお前の妹のマリ子ですよ」

「やあ、兄さん」

「兄さん、お目にかかれてうれしいですわ」

「ああ、弟に妹か――」

といったが、正吉も全くへんな工合であった。弟妹に会ったようではなく、おじさんおばさんに会ったような気がした。

びっくり農場

思いがけない母親とのめぐりあいに、正吉少年はたいへん元気づいた。見しらぬ世界のまっただ中へとびこんだひとりぼっちの心細さ――というようなものが、とたんに消えてしまった。

「これからどこへつれていって下さるのですか」

と、正吉はカニザワ区長やサクラ院長などをふりかえって、たずねた。

「君がびっくりするところへ案内します。ちょっぴり、教えましょうか。日本の新しい領土なんです。ハハハ、おどろいたでしょう」

「日本の新しい領土ですって。それはへんですね。日本は戦争にも負けたし、また今後は戦争をしないことになったわけだから、領土がふえるはずがないですがね」

「そう思うでしょう。しかしそうじゃないんです。君がじっさいそこへ行ってみれば分りますよ」

「近くなんですか」

「いや、近くではないです。かなり遠いです。しかし高速の乗物で行くからわけはありません」