Japanische Klassiker mit Furigana
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あるくこと
三好十郎の仕事 第三巻
三好 十郎
Lesen Sie 三好十郎の仕事 第三巻 (あるくこと) von 三好 十郎 (みよしじゅうろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 334.472 Zeichen · 667 Bildschirme
清水 ……ええ、ちょっと、その、待たせて貰っているんで――(腰をあげる)
誠 いいんです。……(疲れきった様子で坐りながら)どうぞ、ごゆっくり。――失礼。(机の前に敷いてあるきたない座ぶとんを四つに折って、それを枕に床の上にじかにゴロリとあおむけに寝る)疲れているもんだから――(軽いせきをはじめる)
清水 はあ、いや――。(その時、同じ上手の扉の、誠が入った時にしめ切らないで少し開いていたのを、外からスッと押す片手が見える)
声 ただいまあ。……(その手が、からのリュックサックを室内に突き入れながら)兄さん――誠兄さん!
誠 ……おい。――双葉か?
声 やっぱり、兄さんだった。……駅んとこで、ガードの下を歩いて来るの、そうじゃないかと思って、急いで来たけど……(外で靴をぬいだり、バタバタと着物のほこりをはたいたりしながら)……駆け出そうと思っても、膝がガクガクしてだめなの。……(言いながら、次女の双葉が入って来る。簡単なブラウスに男のズボンをはき、左手にズック靴、右手の手拭いでズボンのすそを払いながら)足に豆が出来ちゃったわあ。アラアの神よ代々の聖人様よ……(言いながら靴を扉のわきに置き、食卓の方を見ると、そこに兄ではなく清水が立って此方を見つめているので、不意に口をつぐんで黙ってしまう。