Japanische Klassiker mit Furigana
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あるくこと
三好十郎の仕事 第三巻
三好 十郎
Lesen Sie 三好十郎の仕事 第三巻 (あるくこと) von 三好 十郎 (みよしじゅうろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 334.472 Zeichen · 667 Bildschirme
お前はやっぱり、内の欣坊だ。中学から高等学校まで、殆んど首席で通して来た――気のやさしい、曲った事のきらいな柴田欣二だ。もう、よいかげんに、つまらない事をして歩くのも、やめておくれ。
欣二 ……(不意に黙りこむ。間。――戸外からかすかに流れて来る三平の「アイアイアイ」の歌声)
柴田 え? お前達青年がシャンとしてくれないで、これからどうなる? この国のなにもかも――やりなおしが、うまく行くか行かぬか――いっさいがっさいが、お前達にかかっている。負けて倒れた人間が自分の非をハッキリと認めると同時にだ、自分のいのち、自分達のいのちの在りどころに自信を持つ。この国の、民族のいのちの正当さを掴むのだ。それには青年の力が必要だ。……私のこういう気持、わかるね? 考えてくれ。お前のことを、なによりも、誰よりも大事にかけて私は――ねえ欣二。
欣二 ……(ケロリトした調子で)お父さんだってヘドを吐くじゃありませんか。フフ! ヘドだ。鼻もちがならん。……どいつもこいつも黄色い顔の中から、モグラモチのような眼をして……日本の苦しみは自分一人で背負っていると言ったツラだ。……下っ腹がヒクヒクするんですよ、そんなものを見ると。