Japanische Klassiker mit Furigana
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あるくこと
三好十郎の仕事 第三巻
三好 十郎
Lesen Sie 三好十郎の仕事 第三巻 (あるくこと) von 三好 十郎 (みよしじゅうろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 334.472 Zeichen · 667 Bildschirme
ヘヘ……なんしろ、今じゃ、ああして此処で別あつかいの、飼いごろしみてえになっているけど、はじめは、ずいぶんヤキを入れられたそうだ。左の腕も、それだ。なんしろ、憲兵隊でもやられたそうだからなあ。向うは荒いや。イキがとまった事が三度も四度もあるってんだからなあ。そんでも、ネをあげなかったそうだ。
男2 大将の父親が、あの大将のことを苦にして――世間に相済まねえというんで、とうとう、首をくくってしまったんだってねえ?
男3 お前どうしてそれを知ってる?
男2 こないだ調室で小耳にはさんだ。エスさまあ、しきりと、泣いていたっけ。
男4 そんでもウンといわねえのかね。
男1 ……気がヘンなんだろう?
男3 えれえと思うよ。
男4 あんな、まるで、オナゴみたいなおとなしい奴がねえ?
男2 ……ひでえもんだなあ。なにかね、信じこんだとなると、そんなになるもんかねえ?
男4 うう、暑い。
男2 え? 広い日本にヤソも多いだろうし――いや日本たあ限らねえ――アメリカだとか、西洋はたいがいみんなヤソでしょう? だのに、そんな話あ聞かねえし、そんな人間も現われねえのは、どういうんだね?
男1 直接ヤソ教に関係の有ることじゃないだろう。