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Japanische Klassiker mit Furigana

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あるくこと

三好十郎の仕事 第三巻

三好 十郎

Lesen Sie 三好十郎の仕事 第三巻 (あるくこと) von 三好 十郎 (みよしじゅうろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 334.472 Zeichen · 667 Bildschirme

Aozora Bunko

一家の窮迫の状は6の時よりひどくなっている事が一見してわかる。6にも出た北村が、あがりばなに掛けて、持って来た二三の品物をポケットから出してユカの上に置きならべている。

北村 これはヒゲだ。もっといろんな種類のをそろえてと思ったけど――又手に入ったら持って来るよ。これは心棒。……心棒なども材料が悪くなったね。地金がまるきりヨタなんだ。会社でこさえていても、それ考えるとイヤになるよ。廻っているのがフシギさ。ハハ。(ポケットからガラスビンを出して)そいから、キハツをすこし。

友吉 だけど、そんなに――いいよ。この前のキハツの代もまだ払ってないし。

北村 いいじゃないか。だって、もうないんだろ?

友吉 ないにゃないけど――

北村 じゃ使えよ。修理をやるったって、部品やキハツなしじゃ、やれやしないじゃないか。なにどうせ僕だって買ったもんじゃなし。

友吉 悪いよ、だから。会社の物をそんなに君――困るなあ、僕。

北村 クスネて来たんじゃないんだよ。会社では近頃、請負の方の仕切りが、とても悪くなっているんで、その代りに余分の部品や、キハツのすこしぐらい、部長の責任で、仕切の歩合いとして持ち出していいことになってるんだよ。