Japanische Klassiker mit Furigana
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あるくこと
三好十郎の仕事 第三巻
三好 十郎
Lesen Sie 三好十郎の仕事 第三巻 (あるくこと) von 三好 十郎 (みよしじゅうろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 334.472 Zeichen · 667 Bildschirme
省三 血は俺のものだから売るんだ! 俺の自由意思で売ってるんだ!
房代 あたしは、あたしのものだから、あたしの自由にするのよ! 恋人を持つのは、あたしの自由だ!
省三 三月に一人ずつの恋人を持って、オンリイ、オンリイで次ぎから次ぎと、三年もたつと一中隊ぐらい兄弟になっちゃって、子供でも生れるとなったら、白いのかい黒いのかい、わからなくなったらフイシュ・スキンに聞いてみろい!
房代 ヘッ、ゼラシ!
省三 なにようッ! ちき――(バンドを振りかぶって迫って行く)
房代 ヘッ――(それに向って、犬に追いつめられた猫のように、シューと響く唸り声を立て、歯をむき出して対する。――それがヒョイと戸口の方を見るや、声も立てずにゴム風船から空気が抜けるように、不意にしぼんだように怒りの形相が完全に消えてしまう。その代りに、恐怖から今にも泣き出しそうな顔になっている。目まいが起きるほどの急変である)
省三 うッ? (びっくりして、なぐりかかるのを忘れて、それを見ていたが、やがて振返って戸口を見る。――戸口の奥の闇を背に、須永がションボリ立っている。バツの悪そうなモジモジした態度。