Japanische Klassiker mit Furigana
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あるくこと
三好十郎の仕事 第三巻
三好 十郎
Lesen Sie 三好十郎の仕事 第三巻 (あるくこと) von 三好 十郎 (みよしじゅうろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 334.472 Zeichen · 667 Bildschirme
それを追いかけて行くような姿勢で廊下の奥を見こんでいる柳子。……そこでフッと真暗になって、場面は若宮の室だけになる。若宮の声は続いている)
17 若宮の室
若宮 ヘッヘヘ。ねえ、馬鹿な話ですよ。気ちがいじみた量見などサラリと捨てて、浮山君がああして首い長くして木の実の落ちてくるのを待っているんだからさ、いい加減にウンといってさ。
私 柳子さんと浮山君は、はじめ夫婦になる筈だったって?
若宮 ここの先代にゃ正妻に子が無いからね、今広島で死にかけてる大奥様の遠縁の浮山君と、大旦那の妾の子の柳子さんをめあわして、後をつがせる話になっていましたさ。途中、嫌って逃げたのは柳子さんでね、浮山はさんざんジレて、ジタバタして、あげくが自棄になって遊び出した。絵かきの仕事も放り出してね。さんざん女狂いをして、そこで立派な一かどの道楽もんが出来あがったと思った時には、まるであんた、当人腑抜けになっちゃってた。ヘヘ、相手が不感症で、片やが腑抜けだもの、商談なり申さず。
私 舟木さんは、すると、この家とどんな関係になっているの? たしか、元の此処の主人側のつながりが有ったし――?