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Japanische Klassiker mit Furigana

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おりき

三好十郎の仕事 第二巻

三好 十郎

Lesen Sie 三好十郎の仕事 第二巻 (おりき) von 三好 十郎 (みよしじゅうろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 119.279 Zeichen · 238 Bildschirme

Aozora Bunko

三好 ……(よごれた口のはたを横なぐりに拭きながら)うん。……うん。……やられた!……俺にゃ一言も無い。それを言われちゃ、一言もない。いたちっ屁を、ひっかけたきりで行ってしまやがった! いたちっ屁だ。参った。……彼奴の言う通りかも知れんのだ。畜生! (フラフラしてまだ歩けない)

登美 (ハンカチを出して)はい、これで拭いて! いいわよ、もう! 何てえザマなの?

(佐田がボンヤリ二人を見ている)

3 夕

梅雨晴れの午後の陽がカッと照りつけ、底一面、燃えるような緑の輝き。半透明の鮮紅の実をこぼれる様に附けたユスラ梅。縁側に座布団を持ち出して坐った三好と、少し離れて、これもモッソリと坐った佐田。登美は机の向うに坐ってレースを編んでいる。三好と佐田とは、ズッと前から、ボツリボツリと、とぎれ勝に話していたらしい様子。間。静かである。

佐田 ……読んで下さったでしょうか、僕の戯曲?

三好 ああ読んだ。

佐田 どうでしょう?

三好 うむ。……

佐田 言って下さい。……かまいませんから。

三好 うん。……君の名前は伝次郎と言うのか?

佐田 ええ。

三好 原稿に書いてあったので、はじめて知ったよ。