Japanische Klassiker mit Furigana
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おりき
三好十郎の仕事 第二巻
三好 十郎
Lesen Sie 三好十郎の仕事 第二巻 (おりき) von 三好 十郎 (みよしじゅうろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 119.279 Zeichen · 238 Bildschirme
三好 なによ言やがる。
登美 だって、三好さんのこと、先生、とてもそりゃ大事になすっていたんだから――。
三好 いいよ、いいよ。彼奴の事はよそう。いや、もうよせ。……ふん。……しかし、荒れてるなあ。
登美 あたし?
三好 いや、お袖さんさ。迷っているんだよ。無理も無いんだ。水商売とは言え、もともと良い家で育って、此方の女中頭でチャンとやって来た、あげくだ。子持ちの船乗りの所へなぞ、そうチョックラ行けはしまい。
登美 お気の毒だわ。あんだけの長唄ってものが叩き込んであるんだから、あれで何とか身は立たないのかしら。うまいと思うんだけどなあ。
三好 うまい。うまいのを通り越して、あの三味線を聞いていると、時に依って、なんか、人間の号泣しているのでも聞いているようで、俺あ、こたえる。……しかし、でも、長唄の師匠になるにも金がかかるらしいね。名取りになるだけでも、小千円かかるって、こないだ言ってた。
登美 だって、そこいらの名取りなぞより実際に実力が有れば、それでいいじゃありませんか。
三好 それが、そう行かないんだな。先刻の浦上の言い草じゃないけど、そいつが世間の雰囲気と言う奴かね。