Japanische Klassiker mit Furigana
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おりき
三好十郎の仕事 第二巻
三好 十郎
Lesen Sie 三好十郎の仕事 第二巻 (おりき) von 三好 十郎 (みよしじゅうろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 119.279 Zeichen · 238 Bildschirme
そのうちに、そっちの方へ自然に引き寄せられるように寄って行く。片手に麦束を握ったまま)
青年 ……借りて来たリュックですからね……そいつが、また、なかなかやかましい山男で……ほころびをさせたりしていると、説教だ。……(縫いながら)
百姓 うーむ……(低く唸るような声を出す。腰を曲げ、両方の膝に両方の手を突いて、青年の手元を覗く)……うめえもんだなし! 男のくせに……おらなどより、うめえ。
青年 なに……年中船の中にいるもんだから、……みんな、こうです。
百姓 そうかい、そいつは……(青年が縫い終るまで、まじろぎもしない)
(そこへ下手の小径からスタスタ出て来る二人の人。前は野良着に巻脚絆に戦闘帽の中年の男。伸ばしっぱなしにした不性髭の中から眼鼻が覗いている毛深い農夫で、荒縄の帯に鎌を差し、横ぐわえにした煙管から煙、後はまだ廿四五の若い女で、キリリとした袷にカルサンに草履、片手に小さいフロシキ包みを下げ、白粉気の無い白い顔が引きしまり、沈んだ眼の色。……二人は老農婦が此処で働いている事をよく知っていてやって来たもののようで、直ぐに百姓と青年の姿を認めて、スタスタ寄って来る。