Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

おりき

三好十郎の仕事 第二巻

三好 十郎

Lesen Sie 三好十郎の仕事 第二巻 (おりき) von 三好 十郎 (みよしじゅうろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 119.279 Zeichen · 238 Bildschirme

Aozora Bunko

百姓 うむ……(とうとう返事はしないで、フと若い女の方へ眼を移し)シゲ……お前は、また、なんの話だあ?

女 ……わしあ、後で、なにするから――(下げて来たフロシキ包みを解き、中から新聞紙に包んだ白い丸い物をいくつか出して、草上にひろげる)少しばかし拵えて来たから……へえ、ソバ粉が残りもんで、うまかあ無えけど……

百姓 そうかい、そいつは御馳走だ。(丸い大きなダンゴの様なものを一つ掴み取って、紙を中年男の方へ押しやる)

中年 へえ、今頃、ソバのおヤキは珍らしいな。(遠慮なくこれも一つを取って食う。相談事などは何処かへ行ってしまったような景色である)

百姓 (食べながら)……お前さまも一つ食って見なせえ。(一つを取って、握り飯を食べ終って水筒を開けかけている青年に手渡す)

青年 なんですか、これ?

百姓 おヤキと言ってな、ここいらの食い物で、大して、うまかあ無え。(人が土産にくれたものをズケズケと言う)

中年 (若い女を顧みてクスリとして)ばさまにかかっちゃたまったもんで無え。(青年の方へ眼を移して笑いながら、食っている)

女 ……(ニッコリして、これも青年を見る)