Japanische Klassiker mit Furigana
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おりき
三好十郎の仕事 第二巻
三好 十郎
Lesen Sie 三好十郎の仕事 第二巻 (おりき) von 三好 十郎 (みよしじゅうろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 119.279 Zeichen · 238 Bildschirme
そんでまあ――
青年 誰かほかの人が借りて作るわけには行かないんですか?
中年 それが、へえ、駄目だ。こんな時勢で、出るだけの人間は一人残らず出て行った後だからね。板橋部落三十軒ばかり、どこの家でも浮いている人手なんぞ、それこそ半ぎれだって有りゃしねえ。精一杯のカチカチの所まで働いているんで、この上、小作などを引受ける家は無え。……そんでまあ、こうして来やした。(まわりくどい言い方でやっと此処まで言って、相手にそれが解ったかどうかにおかまい無く、自分だけは説明し尽し得たりとして、ホッとして、煙草に火をつける)ハハハ、なあシゲちゃん。
女 ……(微笑しつつ麦こき)
青年 ……だけど、そんな、誰にもどうにも出来ない事を、あのお婆さんに。
中年 谷の方さ行ったなあ。それだ、ハハ、田の水う引っかきまわしながら、考えるづら。何事によらず、相談事もちかけられると、先ず仕事をしる。仕事しながら、黙あって考えてら、おかしなばさまだよ。
青年 ……(考えている。相手の何もかも任せきった調子に対し、おりきのために、軽い反感を感じながら)しかし、そいつは――
中年 それだけじゃねえ。