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Japanische Klassiker mit Furigana

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おりき

三好十郎の仕事 第二巻

三好 十郎

Lesen Sie 三好十郎の仕事 第二巻 (おりき) von 三好 十郎 (みよしじゅうろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 119.279 Zeichen · 238 Bildschirme

Aozora Bunko

百姓 ……(自然な動作で、麦束を中年男から受取って、こき始める。中年男は傍にどいて、立ったまま彼女を見ている。青年も彼女の方を見守っている。その二人の視線の中で、黙ったまま一束をこき終り、二束目をこき、こき終った穂先きに、こき残りの穂が無いかと調べながら、ヒョイと声を出す)……へえ、喜十は甲府へ出たら、よくねえづら。

中年 そりゃ、はじめから、わかっていやす。そいつを、しかし、喜十がどうしても聞かねえから――

百姓 (相手の言うことを聞いているのか聞いていないのか、こき残りの穂を指でむしり落しながら)板橋にゃ、総体で七八町歩しきゃ水田は無えだ。そん中から二段歩も荒してしまうことになると、ことだあ。……甲府は甲府でやって行きゃ、ええ。なんなら、甲府を引払って喜十がどこへ皆で来るだ。

中年 そいつがさ、そいつが……そりゃ、はじめっから、わかってやす。それを承知で、どうでも行くと言って聞かねえんだから、組内でも、へえ、どうにもこうにもアグネ切って――

百姓 国三さ……米あ今、一粒でも二粒でも、よけいに作らざならねえづら?

中年 そ、そりゃ、この際じゃから、勿論――