Japanische Klassiker mit Furigana
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おりき
三好十郎の仕事 第二巻
三好 十郎
Lesen Sie 三好十郎の仕事 第二巻 (おりき) von 三好 十郎 (みよしじゅうろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 119.279 Zeichen · 238 Bildschirme
女 おっかさんは相変らず腸が悪い腸が悪いと言うて……そりゃいいが、近頃又一倍気むずかしくなって――(ユックリ歩いて上手のカシバミの叢の方へ消えて行く青年の後姿をチラチラ見る)
百姓 うん、ありゃ気で患うと言う人だ。しっかりもんだが、カンがきつ過ぎらあ。おやじと入れ代ってりゃ丁度良かった。お前のおやじと言うのも、へえ俺の弟だが、百姓は巧者だが、なんせ気がゆるくていけねえ。つまらねえ所だけ俺に似やがった。ハハハハ。
女 ……そんでね、おばさん……源太郎からの手紙には、こう言って来やした。(その手紙を懐中から出して開くが、それを読むと言うわけでは無く、手で開いたりたたんだりしながら、もう既に何度も繰返して読んでよく憶えている内容を言う)……自分は岩村田の母のキツイ性質はよく知っている。又弟や妹が事毎にお前にあたる事も自分の出征前からの事なので、充分に知っている。特に妹は不具者であるために、一倍ひがみが強いのだ。……それから母親がお前に当るのは、小さい時から同じ兄弟でありながら妙に母は弟がヒイキで、内心では弟に家督をつがせたいのだ。それで俺の家内であるお前が邪魔になるのだ……自分の母親の事をこんな風に言うのは、俺も悲しい。