Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
おりき
三好十郎の仕事 第二巻
三好 十郎
Lesen Sie 三好十郎の仕事 第二巻 (おりき) von 三好 十郎 (みよしじゅうろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 119.279 Zeichen · 238 Bildschirme
青年 ……おばあさん……その、ハガキと言うのを、見せてくれませんか。
百姓 なんだえ?
青年 いえ、そのガダルカナルでなくなられた息子さんの……
百姓 ……(立上り、ムシロの一端を掴んで、パッパッと調子よく内側にはたいて、麦の粒を一個所に集めながら)道雄のハガキでやすかい?
青年 はあ。……すみませんが。
百姓 だども、なんとして、お前さま?
青年 ……別に……ただ、読ませていただきたいと思うんです。
百姓 ……ふん……(しばらくためらっていたが、やがて、単純に帯の下を掻きさぐって、布で包んだものを取り出し、布をほどいて中から何枚も何枚もの紙でくるんだ古いハガキを取り出し、きまり悪そうにそれを差し出しながら)へえ、つまらねえハガキだあ。
青年 ……(受取ったハガキの表をジッと見、やがて裏を返して見詰め、粛然として読む。……その間も百姓は、穂のままの麦を掻き集める仕事に余念も無い)
青年 ……(読み終って、静かな無表情な顔で頭を下げ、ハガキを百姓に返す)……ありがとう。
百姓 うむ……(ハガキを元の通りに紙と布で包んで帯の下に突込み、それからムシロの傍に置いてあった叩き棒を取る)