Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

おりき

三好十郎の仕事 第二巻

三好 十郎

Lesen Sie 三好十郎の仕事 第二巻 (おりき) von 三好 十郎 (みよしじゅうろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 119.279 Zeichen · 238 Bildschirme

Aozora Bunko

……へえ、どっこいしょと!

青年 ……(相手の言葉が明るく淡々としているだけに余計に迫って来るものがあり、叩きつづけられなくなり、叩くのをやめて、棒を立て、調子を取って麦を叩く百姓の姿をシミジミと見守る)

百姓 ……そうだらず?……ハハ……どっこいしょと!(叩き続ける、トン、トン、トンと響くおだやかな音が、高原一杯に拡がって行く)

(その音に混って、遠くの方から呼声が聞えて来る……はじめそれは棒の音に妨げられて二人の耳に入らない。その内に青年が先ずそれを聞きつける)

声 おーい、ばあやあーん! ばあやあーん! ばあやんよーうい! (その少年の声は、下手から此方へ向って走って来ながら呼んでいるもので、忽ちの中に間近になり、小径の方から兎の様に飛び出して来た、十五六才の元気な少年。かすりの着物に戦闘帽に手造りの草履)

少年 ばあやん! 来たぞう!

百姓 ほう、慎市、来たか。(叩くのをやめてニコニコして見迎える)

少年 来た、来た、来た!……(言いながら、走って来た勢いで、いきなり、ムシロの上の、麦のこぼれて無い部分で、デングリ返りを打ち、立上り、又反対の方向にデングリ返りを打つ。