Japanische Klassiker mit Furigana
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しゃんはい
上海
横光 利一
Lesen Sie 上海 (しゃんはい) von 横光 利一 (よこみつりいち) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 145.628 Zeichen · 292 Bildschirme
」
「じゃ、君たちトムスクまでも逃げたんかね。」
「ええ、そうなの。あそこはあたしにとっちゃ忘れられないところだわ。」
「だって、電話や電信があるのに、よくそこまで新聞の特種が続いていったね。」
「そこがあたしたちにも分んなかったの。何んでも革命が起ると一緒に、電話局と電信局とは政府軍と革命軍との争奪の中心点になったらしいのよ。だもんだから、あそこの機械はすぐ壊されてしまったらしいのね。もし電話やなんか役に立ったりしちゃ、そりゃあたしなんか、トムスクまでは逃げられなかったにちがいないわ。」
オルガはそういう言葉のひまひまにときどき寒気を感じるように胴慄いをつづけた。甲谷はオルガの顔色を眺め眺めいった。
「そりゃ今夜だって、ここの租界の駐屯兵は一番電話局と電信局とを守っているからね。何んでもそれに水道が危いということだ。電気もまだこうして点いてるが、これだっていつ消えっちまうか知れたもんじゃないさ。君たち、じゃ、汽車はあったんだね、そのときは?」
「ええ、汽車はあったわ。だけど、それもトムスクまでよ。あたしたちトムスクまで逃げて来たら、そこの広場ではもう革命があたしたちより先になっていて、街の人々の集っている中で、怪しいものを一人ずつ高い台の上へ乗せて、委員長というのが傍から、この男は過去に於て反革命的行為をしたこと