Japanische Klassiker mit Furigana
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うえのかいわい
上野界隈
久保田 万太郎
Lesen Sie 上野界隈 (うえのかいわい) von 久保田 万太郎 (くぼたまんたろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 5.435 Zeichen · 11 Bildschirme
というしばいは序幕の「両国船中の場」と「同西河岸の場」とだけ……ということは『時鳥水響音』としてはじめに書下された部分だけ……が有名であとから書足された二幕目以下は上演される機会もすくなく人気にも乏しい。筋をいうと花垣七三郎の妹のお露が嫁に行くことにきまり、その暇乞かたがた根岸の親類をたずねた帰りみち悪車夫に誘拐されて上野の山の寂しいところへ連れこまれたところを、蝮の次郎吉がゆくりなくそこを通りかかって助ける。前まくの船の場ですでにお露は次郎吉を見染めている。だからそれが縁になって二人は恋に落ちる。……その運びをつけるためにえらばれた場面が「下谷坂本入口の場」及び「忍ヶ岡新坂道の場」である。
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『霜夜鐘十字辻筮』の序幕の「不忍新土手の場」のト書にはこうした指定がしてある。「本舞台正面小高き丸石の石垣四つ目垣樹木の植込、後一面座敷の書割、障子灯入り、下の方二間の屋体、伊予簾を下し、平舞台上下に柳の立木、日覆より同じく釣枝、総て下谷広小路松源裏手の体。こゝに幸蔵 音松 半纏紺の股引腹掛草履、植木屋のこしらへにて植木の荷をおろし縁日帰の心にて休みゐる、松源の流行唄にて幕明く」