Japanische Klassiker mit Furigana
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アリゾナのめとら
世界怪奇実話II
牧 逸馬
Lesen Sie 世界怪奇実話II (アリゾナのめとら) von 牧 逸馬 (まきいつま) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 45.877 Zeichen · 91 Bildschirme
この「マッキンネル夫人」は、ロスアンゼルス行きの切符を求めて、トランクと一緒に、その西部廻りの汽車に乗り込んだとある。これがルウス・ジュッド夫人であることは最早疑いの余地はない。
その間に羅府の捜査は着々進行して、交通課の調査に依り、あの、金髪の女と青年の乗っていたフォウドの自動車が突き留められた。羅府から十五哩程離れている小都会、ホウソン町に住んでいる一婦人の所有車なのだ。
が、刑事の訪問を受けて、その女は、
「あれはもう使い古した車なので、羅府の若い男の人に売って終いましたよ」
と言う。
「その買手の住所姓名は、判っているか」
「名前は――ちょっと忘れましたが、家は何でも、羅府ニュウ・ハンプシャア街八二六番地とか言っていたようですよ」
これに勇躍したライアン刑事は、同僚トレス・マックリィディの二人と緒に、早速其のニュウ・ハンプシャア街へ駈け付ける。もう真夜中のことで、ぐっすり眠っていた青年を叩き起して訊いてみると、それがまたその車を売り払った後だというので、
「二、三週間前に、バアトン・マッキンネルっていう若い男へ譲ってやりました。そいつの住所ですか。