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Japanische Klassiker mit Furigana

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アリゾナのめとら

世界怪奇実話II

牧 逸馬

Lesen Sie 世界怪奇実話II (アリゾナのめとら) von 牧 逸馬 (まきいつま) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 45.877 Zeichen · 91 Bildschirme

Aozora Bunko

「待って下さい! あたくし、すっかりお話ししてしまわなければ、とても眠られないんです!」

迷惑そうに、テイラア課長は渋しぶ椅子に返る。

「サミイが先に撃ったんですね。で、奥さんは何うなさいました」

「それが、この、左の手に当ったんです。あたしは、もう夢中でした。全身の重みで、サミイを押し倒しますと、アンが大声に叫んで、食堂へ走り込んだと思うと、大きな旧式な拳銃を持って直ぐ飛び込んで来ました。あたしは何時の間にか、サミイのピストルを拾い上げて、手に持っていました。無意識でした。二発撃ったんです」

課長の背後の卓子で、紙に滑る秘書の鉛筆の音が微かに響く。

ルウスは一切気が付かない様子で、

「気がつくと、二人とも床に倒れていました。あたしはとても悲しかったんです。サミイがあたしを撃ったことが、何よりも悲しゅうございました。サミイの死骸を抱き起して、何時まで泣いていたか、覚えていません。死骸を台所にそのままにして、一と先ず家へ帰ったんです。そして、良人に宛てて手紙を書くと、朝までぐっすり眠りました」

自白はこれで、一と先ず終っている。

テイラア課長は微笑して、