Japanische Klassiker mit Furigana
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ちょうさきかん
中井正一評論集
中井 正一
Lesen Sie 中井正一評論集 (ちょうさきかん) von 中井 正一 (なかいまさかず) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 129.229 Zeichen · 256 Bildschirme
あの焼いてしまって惜しいことをした金閣寺の建築なども、その姿を伝えているともいえる。あの建築を、ギリシャ建築や、キリスト教の教会堂などとくらべて、どう異なるだろう。軽く軽く、何の重みも感じられないような、あっさりしたものが感じられる。
日本人の美の理想は、芭蕉にいわしむれば、浅い川を流れる水のように、あくまですがすがしく、清らかで軽くて、滞りなく、明かるくて、さやけさとでもいうようなものが、美しいとされるのである。もったいぶったものは、それがちょっとであっても、臭みとか、重みとかいって嫌うのである。万葉の「さやけさ」、中世の「数奇」あるいは「わび」あるいは「物のあわれ」、さらには江戸にいたっていう、「いき」にしても、みな、滞るもの、もったいぶるもの、野暮なものから脱けだして、さらさら流れる水のような美しさが、喜ばれるのである。中国の美しさから、日本の美しさに移る時、ちょうど、いかめしい、重たい漢字の美しさから、さらさらと流れる「仮名書き」の字の美しさに移ったような、そんな軽みが日本特有の美しさとして現われるように思われる。
茶室の柱や屋根は、ギリシャ建築の柱のように、いかめしくもなければ、教会建築のように、天を貫いてもいない。