Japanische Klassiker mit Furigana
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いぎょ
中谷宇吉郎集 第七巻
中谷 宇吉郎
Lesen Sie 中谷宇吉郎集 第七巻 (いぎょ) von 中谷 宇吉郎 (なかやうきちろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 54.841 Zeichen · 111 Bildschirme
太平洋の上をとんでいる旅客機も、胴体は円筒形で、あの円筒の直径は、二間足らずである。まず渡洋旅客機の胴体の三倍くらいの太さの円筒が、大きいドーナツ型になったものと思えばよい。そこで人工衛星の内部は、かなり空間的にゆとりがあって、その中を三階に仕切って使うことは容易である。
唯一つ厄介なことは、重力がないので、三階に仕切るといっても、どっちが天井か床かが分らない。器械を設置するにしても、一寸さわればふらふらと浮いて来るし、中に住んでいる人間も宙に浮いているので、腰をかけることも出来ない。それで人工重力をつくって、上下をきめてやる必要がある。こういうドーナツ型にしたのは、この人工重力をつくるのに便利なためである。
人工重力をつくるといっても、何もむつかしいことはない。このドーナツをゆっくり廻転させてやればよいのである。即ちこの人工衛星も自転をするわけである。そうすると、内部のものに遠心力がはたらいて、それが重力と同じ役目をしてくれる。即ち内部のすべてのものが、この車輪の中心から見て、外側の方向に圧しつけられる。それでその側の壁が床になり、車輪の中心に向う方向が天井になる。